当院のロゴマークは、生命の木といわれる古代エジプトの壁画に描かれたものをパピルスに模写されたものからデザインしました。その生命の木と母校の消化器内科のロゴ背景部分をベースにさせていただき完成させたものです。エジプトでこの絵を見た時にこの生命の木の意味するものは、「この世の生命はすべてつながっており人もまた大きな天の下でいかされている」と感じました。
そこで、順天堂医院の「天道に則(のっと)り、自然の摂理に順(したが)う」精神、[人はもともと自然治癒力があり、われわれ医師はその自然治癒力をじゃませず、おごらず医術を尽くす事を忘れないように]という母校の理念と相通ずると思い、当院のロゴマークに取り入れました。
受付の横にそのパピルスが飾ってありますので、ぜひご観賞ください。
「人在りて我在り、他を思いやり、慈しむ心」が「仁」であり順天堂の学是であります。以前、テレビで放送しておりました、ドラマ「仁」はわが母校「順天堂」、「仁友堂」がモデルです。私も学生時代医史学を教えていただきました順天堂大学名誉教授・医学部医史学者酒井シヅ先生が医史監修をされ、撮影現場も懐かしい大学病院の風景が描かれており、懐かしさいっぱいと共にドラマの展開に毎回食い入るように夢中に拝見させていただきました。ドラマの内容は医師からみても大変リアルにしかも歴史上の順天堂の歴代堂主のみならず、医学の先駆者たちの苦労と偉業がちりばめております。詳細は定かではありませんが、「仁」の主人公、南方仁は長谷川泰先生と東京順天堂2代堂主佐藤尚中先生をモデルにしている感じがします。毎回ドラマを拝見する度に、あらためて順天堂で学んだものとしての誇りと責任感を強く感じております。順天堂大学の伝統とする理念は「不断前進」そして「名医足らずとも良医たれ」です。わたくしも良医をめざし、順天堂人の端くれとして全力で「仁」の心を忘れず診療にまい進して行きます。
そして、この度「仁」の文字を「播磨鐡牛」先生に書いていただきました。順天堂の校章も「仁」を意匠化したものですが、先生には校章も御考慮していただいたうえに、「仁」の文字を書いていただきました。写真ではその素晴らしさが到底伝わりませんが、わたくしは大変気に入りました。字を見ていると何とも格好良くまた凛としている中にも優しさが溶け込んでいるような字は、見れば見るほどますますとりこになります。また、額装も播磨先生とPage1の膨大な額装の中から作品にとても合った素敵なものを選別していただきました。播磨先生、Page1の皆々さま本当にありがとうございました。当院の宝として大切に診療室に飾っていきます。
なお、播磨鐡牛先生については絵のある生活ページワンのブログ(外部サイト)に詳細が記載されていますのでそちらをご参照ください。